5~6か月頃から離乳食がはじまり、1歳を過ぎる頃には段々完了食、そして幼児食へと段階を踏んでいく時期ですね。
そろそろ離乳食用食器から幼児食用の食器に買い替えようかな?と悩むのも、これくらいの時期なのではないかと思います。
子ども用の食器と言えば、まず落としても割れにくい材質のものが選択肢に上がるのではないでしょうか。
しかし、モンテッソーリ教育では、子どもが使用する食器はガラスや陶器のものを推奨しています。
割れやすいものを使ってしまって大丈夫!?と、最初は心配になるかもしれません。
なぜ敢えて割れやすい素材のものを使用するのか、どういったものがおすすめか、実際に使用してみた食器も含めて紹介してみたいと思います!
この記事をおすすめしたい人
- 幼児用の食器はどんなものを選べば良いか迷っている
- 陶器の食器で子どもが使いやすいものを知りたい
結論からお話しすると、割れやすい食器を扱う事は「ものを丁寧に扱うこと」を覚える事に繋がるのです!
関連記事:子どもの自主性がぐんぐん育つ!「モンテッソーリ教育」を家庭で取り入れてみよう!
陶器やガラスの食器を子どもに与えることのメリット
割れやすい素材だからこそ、「丁寧に扱うもの」と理解できる
プラスチックの食器は軽いので持ちやすく、壊れにくいです。逆に言えば、多少雑に扱ってしまっても壊れません。
ところがガラスのコップや陶器の食器はしっかりとした重みがあり、プラスチックの素材ほど手軽に扱うことが出来ません。
「これは丁寧に扱わなければいけない」と、実際に子どもが触る・持つことによって知ることが出来るのです!
使い初めには「これは壊れやすいから、両手で持ちましょう」と教えてあげることも大切ですね♪
子どもにとって「大人と一緒」であることが重要
1歳を過ぎる頃から子どもは大人の行動をよく見て、模倣することを楽しむようになります。
また、自我の芽生えつつある子どもにとって、大人と同じような食器を使って食事をすることで「自分も家族の一員である」という喜びを感じられるようになるでしょう。
毎食は難しくても、一日一回はぜひ子どもと一緒に食卓を囲み、食事を食べる楽しさを子どもが感じられるようにしてあげたいですね。
ガラス・陶器の食器はいつごろから、どんなものを用意してあげるべき?
食器を用意する目安
- 手先を使うこと遊びに興味を持ち始めた
- 自分でスプーンを持とうとする、食器を抱えようとするようになって来た
以上のような傾向が見られたら、食器を用意してみても良いかもしれません。
最初はおやつの時間など、短い時間で少ない量をあげる時に使ってみると、子どもの反応を見やすいと思います!
見た目がシンプルで、子どもに合ったサイズのものを
食器を選ぶときには、キャラクターがついているものよりはシンプルなデザインのものが推奨されています。
お気に入りのキャラクターがついていると食べるきっかけに繋がるかもしれませんが、遊びたくなってしまう等、食べる事以外に集中が逸れてしまうことがあるようです。
もちろん、子どもの意欲を大切にする為、お気に入りのキャラクターの食器を選ぶのも悪いことではないと思います!参考程度に留めておいてくださいね。
モンテッソーリ教育の考えを元に選ぶおすすめの食器セット5選
それでは、実際にどのような食器セットが良いかを選んでみました。選んだ基準は、以下の4点を重視しています!
チェックポイント
価格帯 → お求めやすい価格か
使いやすさ → 子どもが使ってみて食べやすいか
買い替えのしやすさ → 破損の際に買い替え出来るよう、食器が一つずつばら売りされているか
デザインの共有性 → 大人・子どもが一緒に使うことが出来るデザインか
LE CREUSET ル・クルーゼ ベビー・テーブルウェア・セット
「Le Creuset(ル・クルーゼ)」といえば、フランス生まれのキッチンウェアブランド。
傷や汚れ、臭いがつきにくいストーンウェア素材が使われています。
260℃までの耐熱性がある為、電子レンジだけでなくオーブン料理にも使えるのが良いですね!
- 価格帯 ★☆☆☆
- お値段は食器類の中でもかなり高め。その分の機能性やデザイン性は申し分なさそうですが、どちらかといえばギフト向けな価格帯かもしれません。
- 使いやすさ ★★★☆
- プレートや食器に取っ手がついている等、子どもが自分自身で持ちやすい形になっています。ボウルの縁にかえしは無いですが、深さがあるので食べ残しも自分で集めることが出来そうですね!
- 買い替えのしやすさ ★★★☆
- セット内容の食器はどれも単品で売られていますが、ものによっては二枚組のものもあるので1枚だけを買い足す、等は出来ないようです。
- デザインの共有性 ★☆☆☆
- ベビー用の食器ということもあり、同じデザインのものを大人が使うのには向かないでしょう。
Bread and Rice (パンとごはんと…)
Bread and Rice (パンとごはんと...)
管理栄養士でもある食の専門家、菱沼未央さんが作る「洋食にも和食にも合う毎日使える器」をコンセプトとしているプロジェクトの食器です。
セット販売ではありませんが、シリーズで同系色の食器が販売されており、揃えることで食卓に統一感が出る素敵なデザインです!
- 価格帯 ★★★☆
- 一枚あたりの値段は1000円~1800円以内で、最低限の枚数で問題なければ他の食器セットに比べるとお手頃な価格です。
- 使いやすさ ★★★☆
- ユニバーサルデザインを謳っており、子どもから老人まで使いやすいように拘っているようです!
食器の縁が折り返しとなっているので、掬いやすく中身がこぼれにくいのが特徴です。プレートには仕切りがないので、ワンプレートの盛り付けは難しいかもしれません。 - 買い替えのしやすさ ★★★★
- 一枚ずつの販売となっているので、買い足しやすいです。
人気色は品切れになっていることもある為、注意してください! - デザインの共有性 ★★★★
- 子どもから大人まで使っても申し分ない、シンプルでかわいらしいデザインです!家族で色を分けても良いですね♪
櫻花屋 花鳥風月
櫻花屋 花鳥風月
切り紙作家による美しい模様が特徴の美濃焼の食器セットです。
ランチョンマットもついており、子どもが食器を並べるお手伝いなどもしやすそうです!
- 価格帯 ★★★★
- 通常価格は1万円の所、2022年03月04日20時00分~2022年03月11日01時59分の期間で半額セールをやっているようで、かなりお買い得です!
- 使いやすさ ★☆☆☆
- 手づかみ食べなどは問題なさそうですが、平たいプレートの為、スプーンを使う際には一人で掬いきるのが少し難しいかもしれません。
- 買い替えのしやすさ ★★★★
- お皿はそれぞれ単品で販売されているので、買い足し・買い替えはしやすいです。
- デザインの共有性 ★★★★
- 大人も一緒に使えるおしゃれなデザインです!料理もとてもおいしく見えそうですね!
SUCUU 7点セット
SUCUU 7点セット
子どもが上手に食事を出来るように考えられたデザインで、介助する大人の意見も取り入れられている子ども食器セットです。
名入れ・ワンポイントも入れられることが出来、子どもが喜んで使ってくれそうなデザインです!
- 価格帯 ★★☆☆
- 食器の種類も多い分価格はやや高めですが、機能性は非常に高いです!
- 使いやすさ ★★★★
- 茶碗・ボウルにはかえしがついていたり、コップは飲み口が角になっていたりと、子どもが一人で食べられるように様々な工夫が凝らされています!
また、裏面に水切りがついている等、お皿洗いの際の配慮もされています。 - 買い替えのしやすさ ★★★☆
- お皿はそれぞれ個別での販売もあり、名入れなどもそれぞれ出来るようです。
ただ受注生産の為、1~3週間程時間がかかるとのことなので、その点は注意が必要です。 - デザインの共有性 ★☆☆☆
- 子ども用に考えられたデザインの為、 大人が使うには向かないでしょう。
mimi ベビーギフトセットLL
mimi ベビーギフトセットLL
北欧チックなデザインのおしゃれな食器セットです。
名入れ・ワンポイントが入れられるのですが、おしゃれを謳っていることもありワンポイントのデザインもかわいらしいです!
- 価格帯 ★★☆☆
- 7点セットは1万円となっており、お値段はお高めです。
- 使いやすさ ★★☆☆
- 仕切りつきのプレートや持ち手のついたボウルなどはありますが、どちらかというとデザイン性が重視されています。
自分で食事を食べる事に慣れてきた子ども向けかもしれません。 - 買い替えのしやすさ ★★★☆
- お皿はそれぞれ個別での販売もあり、名入れなどもそれぞれ出来るようです。
ただ受注生産の為、1~3週間程時間がかかるとのことなので、その点は注意が必要です。 - デザインの共有性 ★★★★
- パパママ子ども全員がお揃いで使うことの出来る、シンプルでおしゃれなデザインになっています!
高コスパな無印良品のこども食器!その理由と1歳児が実際に使ってみた感想
我が家では、最初に子どもの食器を買い替える時には無印良品のこども食器を購入しました。
理由は以下の点になります。
「家族で使える子ども食器」がコンセプト
無印良品といえば、シンプルで機能的なデザインが魅力的ですよね。
無印良品のこども食器も、大人が一緒に使うことの出来る、「使い道を限定しない普遍的なデザイン」となっています!
上でも述べたように、「子どもが大人と一緒の食器で食事をする」という条件を満たせることが魅力的なポイントでした!
お皿の大きさが豊富で、用途によって使い分けられる
- ワンプレートにしたい時の仕切り皿
- パスタやカレーなど主食をメインにしたい時の大きめの皿
- デザート用のフルーツやちょっとした副菜を入れる為の小皿
などなど、子どもの食事量やメニューにあわせてお皿を使い分けることが出来ます!
また、深さがある分、お皿の端でスプーンを使って掬いやすい構造になっています。
万が一割れてしまっても再び買いそろえやすい
無印良品のこども食器はばら売りしているので、例え1皿を割ってしまっても買い替えがしやすいです!
また、まとめ買いでいつでも5%オフなので、家族用も含めて最初にまとめ買いしてしまっても良いかもしれません。
実際に使ってみた感想
上記の理由から我が家では無印良品のこども食器を使用しているのですが、非常に使い勝手が良いです!
一番の大きな変化は、息子の食器の扱い方です。
元々息子は離乳食用に使っていたプラスチックのお皿をひっくり返してしまうことが多かったのですが、食器を新調してからはほぼ無くなりました。
やはり磁器の食器で多少重みがあるからか、本人も慎重に扱おうとする姿が見られるようになって驚きました!
ちなみに、何枚か割ってしまったものもあるのですが、大半は大人の不注意で洗い物の際に割ってしまうことが多かったです。
息子自身が手を滑らせて割ってしまったものもありましたが、自分のお皿が割れてしまった事に対してはやはりショックをうけたのか、「こわれちゃったね…」と言っていました。
この「壊してしまう」という失敗の経験は、「大切に使わなければいけない」という意識に繋がって行く大切なプロセスになります。
食事の場面で「失敗しても大丈夫」を伝えて行きましょう
モンテッソーリ教育の考え方は、生活の様々な場面に取り入れていくことが出来ます。
今回の食器選びもその一つですが、「ものを丁寧に扱うこと」に加えて「失敗しても大丈夫」ということを子どもに伝えて行きたいですね。
使っていて、子どもが食器を壊してしまうこともあるでしょう。
まずは叱らずに「壊れちゃったね。食器は割れると使えないね。ケガすると危ないから片付けようね」と教えてあげてください。
割れものの片付けは危険なので子どもが小さいうちは大人がやった方がいいですが、大切なのは「食器は割れるもの」「割ってしまったらどうすればいいか」を教えてあげることだと思います!
失敗を恐れずに挑戦する心や、失敗した自分も受け入れてもらえることで、子どもの自己肯定感をはぐくんであげたいですね♪
モンテッソーリ教育についてまとめている記事はこちらになります!
これからおうちモンテをはじめたい方は是非目を通してみてください♪