「洗濯物を干そうとしたら、中身を引っ張り出して散らかされた…」
「買い物にいくと、買ったものを持ちたがる…」
子どもが1歳を過ぎて自分の足で自由に歩き回ったり、ものを持ったり出来るようになると、そんな場面に出くわすことも段々と増えてくることでしょう。
大人からすれば忙しい家事のお邪魔をされているようで、つい止めたくなってしまいます。しかし子どもにとっては、「大人のやっていることを自分もやってみたい!」と思う気持ちの芽生えでもあります!
モンテッソーリは、自分の仕事のことを「暮らし方の教育」と語っていました。その一つとして、子どもと一緒に「家事をする」ことを推奨しています。
上記のような場面も、少しアプローチの方法を考えれば、子どもに出来る「家事」になるのです!
子どもと一緒に家事をするメリットは?実際にどんなことが出来るか?
1歳児の息子と実際にやってみた家事もあわせて紹介していきたいと思います!
Contents
モンテッソーリ教育が子どもの家事を推奨する5つの理由
子どもは、大人のやっている家事の手伝いをしたがります。
モンテッソーリも自身が立ち上げた学校で、子どもが自分のことを自分でしたり、お友達を手伝ったり、教室の片づけをしたりすることに気付きました。
そこで、子ども達が自分たちで出来るように子どもサイズの道具を用意したようです。
モンテッソーリも自身が立ち上げた学校で、子どもが自分のことを自分でしたり、お友達を手伝ったり、教室の片づけをしたりすることに気付きました。
そこで、子ども達が自分たちで出来るように子どもサイズの道具を用意したようです。
子どもが家事を手伝うことで、時間はかかりますし、出来栄えがあまりよくないこともあります。
ですが、子どもが「自分でやってみた」という経験には、とても価値があるのです!
ですが、子どもが「自分でやってみた」という経験には、とても価値があるのです!
指先・手先が器用になる
ふきんでテーブルを拭いてみる・食器を運んでみるなど、家事の中には道具をつかうものが多く、身体の様々な部分を使うことになります。
手先・指先をたくさん使うことが脳への良い刺激となり、成長・発達に繋がって行きます。
手先・指先をたくさん使うことが脳への良い刺激となり、成長・発達に繋がって行きます。
集中力を養うことが出来る
日々同じ作業を繰り返すことが、集中力を高めることに繋がります。
1歳児であれば最初は1つか2つの作業のみをお手伝いしてもらい、段々とそれに慣れてきたら手順の数を増やしていくと良いようです!
1歳児であれば最初は1つか2つの作業のみをお手伝いしてもらい、段々とそれに慣れてきたら手順の数を増やしていくと良いようです!
テーブルをふきんで拭く→拭いたふきんを洗濯かごに持って行ってもらう
家事を通して様々な言葉に触れることが出来る
家事をするなかで子どもに手順を教える為、大人が色々語りかける機会が増えます。
また、調理器具や掃除道具の名前、食材の名前などにも触れることが出来ます!
また、調理器具や掃除道具の名前、食材の名前などにも触れることが出来ます!
自分のことを自分で出来るようになることで、自信を持てる
最初は難しいことも、繰り返しやっていくことで、子どもは色々な新しいスキルを身に着けていくことが出来るでしょう。
「自分のことを自分で出来た」という達成感が、子どもの自信や自己肯定感を高めることに繋がります。
「自分のことを自分で出来た」という達成感が、子どもの自信や自己肯定感を高めることに繋がります。
子どもとの絆が深まる
大人と一緒に家事をして関わりあうことで、子どもとの絆を深めることが出来ます。
子どもが一つ何か出来るようになった時には「出来るようになって嬉しいね!」「お母さん(お父さん)も嬉しいな!」と、喜びに共感してあげましょう!
子どもが一つ何か出来るようになった時には「出来るようになって嬉しいね!」「お母さん(お父さん)も嬉しいな!」と、喜びに共感してあげましょう!
子どもにも出来る家事はどんなこと?子どもと実際にやってみた感想は?
料理のお手伝い
キッチンでお料理をしていると、キッチンに入りたくて訴えてきたり、足元にべったりくっついて離れなかったりしますよね。
台所には叩いたり、つぶしたり、ちぎったり、注いだり…子どもにとって興味のある動きがたくさんあり、子どもにとって魅力的な場所です!
最初は簡単な作業から、慣れてきたら道具を使った作業をお手伝いして貰うと良いと思います。
台所には叩いたり、つぶしたり、ちぎったり、注いだり…子どもにとって興味のある動きがたくさんあり、子どもにとって魅力的な場所です!
最初は簡単な作業から、慣れてきたら道具を使った作業をお手伝いして貰うと良いと思います。
- 野菜を洗う
- キャベツやきのこをちぎってもらう
- さやえんどうのすじをとってもらう
- 卵をかきまぜる
- 自分の飲み物を小さな容器から注ぐ
- じゃがいもをマッシャーでつぶす
ことこ
【ことこ宅の記録】
息子にはそら豆・グリーンピースをさやから摘まんで取り出すお手伝いをしてもらいました!
さやをむく作業がまだ難しそうだったのでシンプルな作業だけですが、最後まで集中して豆をざるにいれてくれました♪
息子にはそら豆・グリーンピースをさやから摘まんで取り出すお手伝いをしてもらいました!
さやをむく作業がまだ難しそうだったのでシンプルな作業だけですが、最後まで集中して豆をざるにいれてくれました♪
※細かいものを扱う為、誤嚥には注意して見守る必要があります
植物のお世話
お部屋の中に花を飾り、お世話を子どもと一緒に行うことで、生き物を大切にする・愛着をもってお世話をする心を育てること出来ます。
ベランダ菜園で野菜を一緒に育てることが出来ると、食育にもなりますね!
ベランダ菜園で野菜を一緒に育てることが出来ると、食育にもなりますね!
子どもがお世話をしやすいように、小さいじょうろや小さい水差しを用意してあげると良いでしょう。
- 花瓶にお水をいれる
- 花壇にじょうろで水やりをする
ことこ
【ことこ宅の記録】
お花屋さんで花を選び、その花の水替えを定期的に行う手伝いをしてもらいました。
最初に育てた花が枯れてしまい、処分するときには、花を捨てることを嫌がるほど。息子なりに愛着を持って接してくれていたことを感じる瞬間でした…!
お花屋さんで花を選び、その花の水替えを定期的に行う手伝いをしてもらいました。
最初に育てた花が枯れてしまい、処分するときには、花を捨てることを嫌がるほど。息子なりに愛着を持って接してくれていたことを感じる瞬間でした…!
食事
物を自分でもって運びたがる子どもには、食事の準備やお片付けがおすすめです!
危険がないよう大人がきちんと見守りながら、まずは小さいお皿やスプーンなど持ちやすいものを運んでもらうと良いかもしれません。
危険がないよう大人がきちんと見守りながら、まずは小さいお皿やスプーンなど持ちやすいものを運んでもらうと良いかもしれません。
- テーブルに食器を運ぶ
- 使い終わった食器をテーブルに戻す
- お皿を洗う
ことこ
【ことこ宅の記録】
モンテッソーリ教育を勉強し始めてから、まず一番に始めたのが「食器をシンクまで運ぶ」お手伝いでした!最初は落とさないよう、いつでも受け止められるようにお皿の下に手を待機させていました…(笑)
最近は慣れてきたようで、メインのお皿もしっかり自分で下げることが出来るように!
モンテッソーリ教育を勉強し始めてから、まず一番に始めたのが「食器をシンクまで運ぶ」お手伝いでした!最初は落とさないよう、いつでも受け止められるようにお皿の下に手を待機させていました…(笑)
最近は慣れてきたようで、メインのお皿もしっかり自分で下げることが出来るように!
掃除
どんなに掃除をしたつもりでも、どこからか小さなごみを摘まんで持ってきてくれること…子どもあるあるですよね!
ごみをごみ箱に捨てることも、子どもが出来る立派な家事の一つです!お掃除の際に使うふきん・ぞうきんなどは、子どもが扱えるサイズのものを用意してあげましょう。
ごみをごみ箱に捨てることも、子どもが出来る立派な家事の一つです!お掃除の際に使うふきん・ぞうきんなどは、子どもが扱えるサイズのものを用意してあげましょう。
- 床を拭く
- こぼしたものを拭く
- 小さなごみを拾う
- ごみをごみ箱に捨てる
- 窓を拭く
- お風呂の栓を閉める
ことこ
【ことこ宅の記録】
お風呂掃除の時にべったりと張り付いて様子を見ている息子。お風呂の栓を閉めること、そのあと給湯ボタンを押すことをお願いしてみたところ、それが楽しいようでやりたがるように。
その他にも、食事中に飲み物をこぼしてしまった時にはふきんで拭いてもらうことや、ごみを見つけてきたときにごみ箱に捨てることをお願いしています!
お風呂掃除の時にべったりと張り付いて様子を見ている息子。お風呂の栓を閉めること、そのあと給湯ボタンを押すことをお願いしてみたところ、それが楽しいようでやりたがるように。
その他にも、食事中に飲み物をこぼしてしまった時にはふきんで拭いてもらうことや、ごみを見つけてきたときにごみ箱に捨てることをお願いしています!
お買い物
子どもを連れてのお買い物はとにかく大変ではありますが、お手伝い出来るポイントはたくさんあります。
また、いろいろなものの名前に触れるチャンスでもあります!最初は大人の手がある時に、出来そうなお手伝いを一つお願いしてみると良いかもしれません。
また、いろいろなものの名前に触れるチャンスでもあります!最初は大人の手がある時に、出来そうなお手伝いを一つお願いしてみると良いかもしれません。
- 買い物のカートを押す
- 買うものを棚から持ってきてもらう
- 買ったものを袋に入れる
- 買ったものを入れた袋を持つ
- 家に帰ってから買ったものを取り出す
ことこ
【ことこ宅の記録】
最初に息子がやりたがったのは、買ってきたものをエコバックから取り出して、大人に手渡すことでした!食材の名前を教えてあげたり、普段食べている野菜に触れたりと、興味津々な様子でした。
今は感染症のこともあり、売り物を触らせることは難しいですが、もう少し大きくなったら買うものを取ってきてもらうことにも挑戦してみたいです!
最初に息子がやりたがったのは、買ってきたものをエコバックから取り出して、大人に手渡すことでした!食材の名前を教えてあげたり、普段食べている野菜に触れたりと、興味津々な様子でした。
今は感染症のこともあり、売り物を触らせることは難しいですが、もう少し大きくなったら買うものを取ってきてもらうことにも挑戦してみたいです!
洗濯のお手伝い
洗濯では、大きなものを運ぶ粗大運動や、小さいものを摘まんで取ったりたたんだりする微細運動と、様々な動きが身に付きます。
一番簡単な「脱いだものを洗濯かごに入れる」から始めてみると良いでしょう。指先が器用に動かせるようになってきたら(2歳前後)、小さなハンカチをたたんでもらったり、洗濯ばさみを使う動きも取り入れられると思います!
一番簡単な「脱いだものを洗濯かごに入れる」から始めてみると良いでしょう。指先が器用に動かせるようになってきたら(2歳前後)、小さなハンカチをたたんでもらったり、洗濯ばさみを使う動きも取り入れられると思います!
- 汚れものを洗濯かごの中に入れる
- 洗濯機に洗うものを入れる
- 洗い終わったものを洗濯機から取り出す
- 洗濯かごを運ぶ
- 洗ったものを手渡す
- 乾いたものをたたむ
- 洗濯ばさみで洗濯物をはさむ
ことこ
【ことこ宅の記録】
息子も、脱いだものをかごに「ないない!」と入れるところから始めました。
最近は大人がたたんだタオルを洗面台まで持っていってくれることもあります!相変わらず洗濯かごから洗濯物を派手にまき散らすことは、楽しいようですが…(笑)
息子も、脱いだものをかごに「ないない!」と入れるところから始めました。
最近は大人がたたんだタオルを洗面台まで持っていってくれることもあります!相変わらず洗濯かごから洗濯物を派手にまき散らすことは、楽しいようですが…(笑)
自分のことを自分でする
1歳半ごろになってくると、段々と自分の身の回りのことを自分でやってみようとする姿が見られるようになってきます。
手順を教えてあげて、大人が近くで見守りサポートしてあげながら、出来ることをやってもらいましょう!
手順を教えてあげて、大人が近くで見守りサポートしてあげながら、出来ることをやってもらいましょう!
- 手を洗う
- 髪をとかす
- 歯を磨く
- 自分の持ち物を鞄に入れる
ことこ
【ことこ宅の記録】
我が家では家に帰ってから手洗いをすることを習慣化する為に、手洗い場にステップを置いたり、ウォーターガイドを設置するようにしています!
ステップに立つのはまだ少しふらふらしてしまうので、必ず大人が後ろに立って支えてあげるようにしています。
我が家では家に帰ってから手洗いをすることを習慣化する為に、手洗い場にステップを置いたり、ウォーターガイドを設置するようにしています!
ステップに立つのはまだ少しふらふらしてしまうので、必ず大人が後ろに立って支えてあげるようにしています。
着替えをする
自分の身の回りのことで、着替えは一番取り組みやすいと思います。
いきなりすべて一人でやるのは難しいので、最初は「あとは頭を抜けば良い状態のシャツを脱いでもらう」「ズボンに足を通した状態で上げてみる」など簡単なところから初めてみましょう。
いきなりすべて一人でやるのは難しいので、最初は「あとは頭を抜けば良い状態のシャツを脱いでもらう」「ズボンに足を通した状態で上げてみる」など簡単なところから初めてみましょう。
- 靴下を履く/脱ぐ
- ズボンを履く/脱ぐ
- シャツを着る/脱ぐ
- 靴のマジックテープを留める
ことこ
【ことこ宅の記録】
お着替えに意欲的なときもあれば、はだかんぼで逃げ出すときもある息子。着替えたくない時には「自分でやってみる?」と聞いてみると、「うん!」と気持ちを切り替えてくれることも!
夕方は疲れて甘えん坊になることが多いので、午前中の元気なうちに自分でお着替えに挑戦するようにしています。
お着替えに意欲的なときもあれば、はだかんぼで逃げ出すときもある息子。着替えたくない時には「自分でやってみる?」と聞いてみると、「うん!」と気持ちを切り替えてくれることも!
夕方は疲れて甘えん坊になることが多いので、午前中の元気なうちに自分でお着替えに挑戦するようにしています。
毎日子どもとの家事を継続するには?小さなことからこつこつ積み重ねてみましょう!
子どもと一緒に家事をするといっても、毎日台所に立ってもらうのは大変ですし、 難しいですよね。サポートや準備が必要な家事は、週末など時間が取れる時にやってもらいましょう。
子どもに出来る家事は色々ありますので、「今日はひとつこれをやってみよう」と決めてみるのも良いかもしれません。また、決めたことでなくても、子どもが自分からやってみようとすることがあればそれをサポートしてみてください。意外と、子どもの方からお手伝いをしたがることかもしれません!
小さなお手伝いでも、毎日続けていくことで段々と習慣化していきます!
子どもの「出来た!」という成功体験を、少しずつ積み上げていけると良いですね♪